英語のハノン(中級)
比較の原級です。2つの人やモノを比較してその性質や状態が同じくらい~と述べます。
~には形容詞か副詞が来ます。
教科書を読んでいて驚いたのは、これは複文であり、接続詞で2つの文を接続しているということです。学生時代まったくそんなことは意識したことがなく、単にas ~ asと形だけを覚えていました。
1つ目の as は「同じくらい」という意味の副詞です。
2つ目の as は「~と同様に」という意味の接続詞です。
Weblioによると
副詞の意味
[通例 as…as… で,形容詞・副詞の前に置いて] (…と)同じ程度に,同様に,同じくらい
《★as…as… で前の as が指示副詞,後の as は接続詞 (⇒接続詞 1)》.
接続詞の意味
[as [so]…as… で同程度の比較を表わして] …と同じく,…と同様に,…のように,…ほど (⇒ 副詞 ★).
1. be動詞の場合
2つの文
- He is tall. 彼は背が高い
- I am tall. 私は背が高い
共通する形容詞:tallの前に副詞(*) asを付けてas tallとします。
(*)副詞は名詞以外の品詞(動詞、形容詞、副詞、文)を修飾します。
最後に接続詞のas を付けて2つの文を繋ぎます。
いや全く意識してませんでしたが、副詞のasと接続詞のasなんですね。
He is as tall as I am tall.
2つめのasは接続詞なので後ろにS + Vが続きます。
tallは1つめの文と重複しているので削除します。
He is as tall as I am.
ただし、話し言葉では2つ目のasを前置詞とみなして、以下のように表現するのが一般的だそうです。
He is as tall as me.
確かに良く見るというか聴く形ですね。
2. 一般動詞の場合
- Sofia runs fast. ソフィアは早く走る
- Her mother runs fast. 彼女の母は早く走る
be動詞と異なり、一般動詞では共通になるのは副詞: fastです。
共通する副詞:fastの前に副詞asを付けてas fastとします。
最後に接続詞のas を付けて2つの文を繋ぎます。
Sofia runs as fast as her mother runs fast.
fastは1つめの文と重複しているので削除します。
また動詞runsも1つめの動詞と重複しているので、繰り返しを避けるために(*)runsからdoesに変わっています。
Sofia runs as fast as her mother runs fast.
↓
Sofia runs as fast as her mother (dose) fast.
(*)時制や主語に合わせてdo, does, didから選択します。また省略が可能です。
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