英語のハノン(初級)
英語でリエゾン(liaison)という言葉を聞きます。
元はフランス語で「連結」を意味する言葉らしいです。
単に連結するだけでなく色んな種類があります。
これが日本人が英語を聴き取れない大きな理由の1つだと思います。
後はリズムと強弱ですね。
英語には機能語と内容語があります。
機能語はあまり重要ではないので軽くさらっと発音されます。
さらにリエゾンによって異なった音、そして複数単語が1つの単語のように繋がって発音されることがあります。
日本人にとってはさらに???となります。
英語のハノン(初級編)のUnit0 英音法の中ではリエゾンは以下のようにまとめられています。
1. リンキング(linking)
linking: 連結
単語と単語のつながり
最初の単語の語尾の「子音」と次の単語の語頭の「母音」がつながります。
例文:
I'll stand in line.
I have a sore throat.
2. アシミレーション(assimilation)
assimilation: 同化
半母音の/j/ですからほぼ、"you"あるいは"yourself"のみですね。
Do it yourself.
Did you watch the baseball game on Friday?
/t/, /d/, /s/, /z/以外の子音に半母音の/j/が続く場合でも、しばしばアシミレーションが起きます。
Can you find a taxi for me?
I love your smile
3. フラッピング(flapping)
flap: 羽ばたく、はためく
子音の/t/の前後が母音で挟まれているときに/t/の発音が/l/,/d/に近い音になります。
単語の中でおきる場合
前の母音にアクセントがある場合に発生します。
water: 起きる
hotel: 起きない。アクセントがeの方にあるためです。
water: 日本語発音でウオーターって言っても通じず、ウオーラァーとかウオーダァーとか言った方が通じるのはそのためですね。
単語の連結でおきる場合
アクセントに関わらず発生します。
4. エリジョン(elision)
elision: (母音・音節などの)省略
reduction: 脱落とも呼ばれます
同じ子音やよく似た子音(同じ口の形で無声音、有声音の違いなど)が続くときに
最初の子音が脱落します。
この現象をエリジョン(脱落)と呼びます。
最初の子音が/t/, /d/の場合は続く子音が似ていなくても脱落することがあります。
How do you get to work?
Our friendship will last forever.
実際に発音してみるとわかりますが同じ子音が続くと凄く発音しずらくてつっかえます。
なので前の子音を発音しない、あるいは凄く弱く発音して、すぐに次の子音につなげるとスムーズに発音できます。
5. ウィーキング(weakening)
文頭以外の場所に子音/h/で始まる人称代名詞(he/ him/ his/ her/ hers)があるときに先頭の"h"は非常に弱く発音されます。
この現象はウィーキング(弱化)と呼びます。
速くなると消えます(省略されます)。
これは私も経験があります。
題名は忘れましたが、何かのアメリカドラマで1人の男性がもう1人を指して
Check him.(調べろ)
のhがほぼ聞こえずに、チェックイムと聴こえました。
I have to tell her about it.
6. ネイザル・リリース(nasal release)
ストレスがある音節の後に/t/や/d/の音が続き、さらに/n/の音が続くと/tn/, /dn/の音は鼻腔から「ゥン」と呼気を抜くような音で発音します。
She's from Great Britain.
Didn't they watch the program?
なんにせよ、基本の理屈を知ってから繰り返しお手本を聞いて真似るのが良いでしょう。
膨大な音から共通の法則を見つけ出すのは効率的ではありません。
英語リスニング大特訓(精選704フレーズ)
ルールとあとはひたすら例文を復唱するもの
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